地震に関する豆知識
2011年3月11日、未曾有の東北・関東大震災が発生、被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
さて地震大国日本に居ながら、意外と知られていないのが地震に関する基礎知識です。
そこで今回はその基礎知識を皆様に再認識していただいて地震に対する備えの糧にして頂ければ幸いです。
「大きさマグニチュードM」とは?
地震で良く使うのは
「マク゜ニチュードM」、これは地震のエネルギーの大きさをあらす記号であって数値が大きいほど巨大
になります。このマグニチュードは通常は気象庁マグニチュードM(2003年9月改訂)を言いますが、実際にはかなり種類が
あります。地震学会では
「モーメントマグニチュードMw」を使います。
Mは上へ行けば行く程数値が上がりにくい性質がありますのでこれを解消したのがMwになります。
断層面の面積(長さ*幅)と、変位の平均量、断層付近の
地殻の剛性から算出する、まさに断層運動の規模そのものである。
では今回の
東北地方太平洋沖地震はMwは9.0と発表されましたが一体どの程度の大きさのエネルギーなのでしょうか?
ちなみに4年前の
能登半島地震はMw6.9でした。
今回の東北地方の大地震はそれを更に2.1上回ったわけですが一体どれだけ大きかったのか検証してみます。
ちなみに
1960年の
チリ大地震では、
Mw=9.5 を記録しました。
Mが0.2違えば 例えば M6 → M6.2 ではエネルギーにして
約2倍の差が有ります。2倍大きいわけです。
Mが1違えば 例えば M6 → M7 ではエネルギーにして
約32倍の差が有ります。32倍大きいわけです。
Mが2違えば 例えば M6 → M8 ではエネルギーにして32倍×32倍で
約1024倍の差が有ります。
1024倍も大きい超巨大地震になるわけです。
Mの大きさ比べ ひずみ集中帯図 金沢市の森本・富堅断層図
今回の東北地方太平洋沖地震は能登半島地震に比べて
Mが6.9→9.0と約2.1の差が有るわけですからエネルギーに
概算すると
約1000倍のエネルギーが消費されたわけです。
ではMそのものの大きさがピンときませんが、例えば広島に落とされた
原爆はMに概算すると約M6.1と言われています。
能登半島地震は広島の原爆の約16倍、
東北地方太平洋沖地震に至ってはそらにその約1000倍の約16000倍
になるとてつもない巨大なエネルギーが解放されたわけです。
解りやすく言えば
東北地方太平洋沖地震は広島の原爆が16000個同時に爆発したと同じエネルギーがあるわけです
から皆さんその威力というか凄さがわかりますね。これに備えるには人間の叡智を結集しなければなりませんですよね・・・。
「震度の大きさの階級」
「世界の地震の回数分布図」 と
「石川県の断層帯図」
赤いのは地震多発危険地帯 石川県近辺の断層帯図
「地震の種類」には・・・・
1.プレート境界型地震
地表のプレートがマグマの影響でゆっくり移動しながら沈み込んでいますからそれに引きずられて隣接のプレートも
引き込まれて沈み込みますが、限界に達するとバネがはじける様に断層が切れて地震が発生します。
今回の東北地方太平洋沖地震は
太平洋プレートに北米プレートが引きずられてはじけて起きた典型的な
プレート境界型の地震で規模は400Km×200Km、滑り幅20mと想像を絶するスケールの大きさです。
過去日本最大(関東大震災はM7.9〜8.5)で世界でも史上4番目とされます。
1.境界型地震の仕組 2. 3.
2.内陸型活断層地震
プレートの引きづりによって日本列島は弓を引いた様に北海道と九州が近寄っています。つまり歪みが集中して
新潟を中心に圧縮されています。中越地震や阪神淡路大地震もこのタイプの地震になります。
新潟県・長野県でよく起こるのは
歪みが集中し、圧縮に持ちこたえられなくなって逆断層地震が発生するのです。
この地震は直下型が起こると大変大きく揺れます。次から次へと起こるのも特徴です。能登半島地震もこのタイプです。
「羽咋郡市近郊」は大丈夫か?
邑知潟の東西にはほぼ国道249号線と159号線に添った形で大きな断層が2本走っています。
これが
眉丈山断層と邑知潟断層です。宝達志水町の坪山付近から七尾湾にまで44Kmに渡って延びています。
この断層が一度に落ちると
M7.6と推定されています。
最近ではおおよそ700年前と3200年前に落ちていますし、発掘調査では周期は1300年から1900年となっています。
単純に計算すれば後600年で又地震が起こるわけです。
活断層研究会が2007年に発表している確率と危険度予報では下記の様になっています。参考にして下さい。
30年以内に発生する確率 2%
50年以内に発生する確率 3%〜4%
100年以内に発生する確率 5%〜8%
ちなみに阪神淡路大地震は確率8%で起きました。周期が長い為最大でも20%程度です。
参考に金沢の森本から鶴来町へ延びる25Kmの
森本・富樫断層はM7.2で下記の通りです。
30年以内に発生する確率 0%〜5%
50年以内に発生する確率 0%〜9%
100年以内に発生する確率 0%〜20%
金沢では約200年前の1799年にM6.0の金沢地震が発生しています。
1000棟が倒壊し死者15名の記録があります。イエローゾーンとなり厳戒態勢が必要です。
以上の様に邑知潟断層より森本断層の方が50年以内に起こる確率は二倍ほど高く緊急の備えが必要になります。
以下に邑知潟近郊の断層帯の図を載せましたのでよくご覧になり認識してください。特に旧押水町の地区は巣ですね。
眉丈山断層と邑知潟断層図
「少林寺拳法」
1947年(昭22)、開祖・宗 道臣(1911〜1980)が創始。 開祖 宗 道臣
当時、敗戦による混乱から秩序はすたれ、不正と暴力がまかり通っていた。
宗 道臣は、中国で学んだ拳技をもとに、自らの理論による独自の拳法をあみ出し、
「少林寺拳法」と命名、これを
人づくりの手段として、「自己確立」「自他共楽」の教えを説いた。
「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」・・これが少林寺拳法の理念を表した宗 道臣のことばである。
技術を身につけることで、イヤなものはイヤと言える自信と勇気を手に入れ、なおかつ人と人とが協力し合うことの楽しさ
と大切さを学ぶことに修練の目的がある。
少林寺拳法は護身の技術である。
剛法、柔法、整法(整骨等) の三法二十五系より成り立っている。
突き・蹴り主体の剛法も、抜き・逆・固めなどが主体の柔法も、その技法は守りと反撃からなる護身の技術である。
よって体格の大きさや力の強さに頼らずとも相手を制することができるよう合理的に構成されている。
東洋医学の急所を軽く押圧するだけで大の男が軽く吹き飛ぶ圧法といわれる秘伝も ある。
少林寺拳法は世界34ケ国、4000支部を数える社会教育団体である。
あなたも自分で自分と家族を守れるそんな人になりたいとは思いませんか?
安田嘉昌 前多永憲 畑山光夫
羽高の先輩では、小松市の加賀梯道院長・
安田嘉昌(正範士八段・17回生)、愛知県豊橋市の
徳嶋繁(15回生)
道院長、地元では宝達志水町の石川志雄道院長で本部同窓会副会長の
前多永憲(正範士七段・18回生)がいる。
安田嘉昌は総本山少林寺の責任役員であり、徳島繁は武専の教師であるが、前多永憲は圧法研究会の代表であり、
秘伝と言われる圧法・締法の使い手では全国4人のメンバ一の1人であり、理論では第一人者である。
全国で唯一の圧法研究会を主宰し指導に当たる。
若手では、能登押水道院長の
畑山光夫(宝達志水町・正拳士五段・42回生)がいる。
石川県内の最年少の道院長であり、県大会で優勝し、全国大会への出場も常連である。
畑山も前多の教え子である。又、地元石川志雄道院の幹部として
長田一也(羽咋市・准範士六段・25回生)や
堀田吉樹(羽咋市・正拳士四段28回生)等が前多永憲を支え頑張っている。 (2011年11月25日修正 前多記)
詳しくは
総本山少林寺 http://www.shorinjikempo.or.jp
石川県少林寺拳法連盟 http://www.aun-ishikawa.com/index.htm
加賀梯道院 http://www.geocities.jp/kakehasidoin
石川志雄道院 http://www.a2po.net